「berlin.tech.meetup #1 ベルリンでエンジニアとして働く」に参加してきた
目的、モチベーション
海外で働きたいと思っていて、Twitterで拝見していたベルリンで働いてる方のお話を聞きたかった。
ベルリンは、ビザ取得のハードルが比較的低そうで、技術レベルが高そうで待遇も良ければ働いてみたいなという温度感だった。
感想
ベルリンでエンジニアとして実際に働くために必要な情報が広範に網羅されていて参考になった。
ビザの取得のしやすさばかりに気を取られていたが、実際に住んでみる上での話はあまり調べられてなかったので、面白かった。 例えば、働く上でドイツ語はあまり必要ないとの話は聞いていたが、レイオフされたときに補償を受けるためなどで役所の手続きではドイツ語が必要になるなど、考えれば当たり前のことかもしれないが想像できていなかった。
また、エンジニアの人気都市の比較の紹介もあり、「海外で働ければどこでもいいや」ぐらいの温度感だったので、考えが甘かったなと思ったw
ベルリンに住んで週末はLCCでヨーロッパに出かけてる方がいると聞いて、以前は海外移住をハードルが高いものに思っていたが、1,2年だけ旅行気分で働くのもアリなのかなと思えた。
私は独身で身軽なので、英語と覚悟さえあれば、ベルリンで働けそうだと思った。
メモ
※ 悪意はないですが、ビザ情報等は必ずしも正確とは限らないので、一次情報を必ず参照してください。
「ベルリンでエンジニアとして働く」発表
クイズコーナー
ベルリンの最多外国人: トルコ人
移民政策の影響らしい。
ベルリンのテック企業のエンジニアチームの特徴
- 外国人が多い
- ドイツ人0の職場もある
- なぜ英語が使われるのか?
- スタートアップの急増加して、外国人雇用が増える
- ビザが比較的簡単
- 元々、多様性のある都市(ベルリン崩壊で、東側の経済が崩壊して、いろんな人が集まった)
エンジニアの人気都市の比較
- スタートアップ、大企業が多い
- 競争が激しい、ハードワークが求められる
- 給料も家賃も高い
- GAFAの1会社では、中国・インドの移民が半分ぐらい占める
- エリート指向の人が多く集まるのでは?
- ベルリンはワークライフバランスを重視する方が多い?
ロンドン
- スタートアップ、大企業結構多い
- そこそこの給料、高い物価
- Brexitによるビザへの影響
パリ
- 政府がスタートアップ都市を推進
- スタジオや、ビザとかのサポート
- 結構ドメスティック
- 英語OKの就労先が限定される
どうやって都市を選ぶ?
文化、環境に馴染めそうか
- ワーク以外
- 外国人、アーティストが多い
- 多様性がある(LGBT、移民)
- 政治意識の高さ(移民政策、気候変動)
- 自然が多く、四季がある
- ドイツの首都、歴史がある
- 夜に遊べる、ナイトクラブ、地下鉄24h、ビールで賑やか
- ワーク
就職先が多いか
- AWS, Facebook, Microsoft, Zalando(社員1万人規模), Klarna(エンジニア300人ぐらい)などなど
- 失業、転職の際のリスクヘッジ
- 会社間の競争がまして、条件がよくなる(転居サポート)
- コミュニティの充実
ビザが取りやすいか
- ブルーカード(大卒以上、最低年収4.2万ユーロ)
- 最初は3,4年が多い
- 2,3年で無期限許可を取れる(ドイツ語が中級以上だと)
- EU永住許可もとれるので、他の都市で働けるようになる
- 就労ビザ
- 2,3年
- ワーキングホリデー
- 1企業で働けるのは半年ぐらい
- 求職ビザ
- 現地で就活するための一時的なビザ
お金について
給与レベル
- 平均: 60k€
- ジュニアで35k〜50k
- ミドル: 50k〜65k
- シニア: 6.5k〜
- 90k以上は結構頑張らないといけない
税金
未婚30歳で、ジュニア:36%, ミドル:40%, シニア: 42%
住宅費
人数 | 費用 |
---|---|
一人暮らし、シェア | 400-700€ |
一人暮らし、専用 | 500-1000€ |
ファミリー向け | 800-2000€ |
生活費
- 1ヶ月乗り放題定期(地下鉄、バス) 80€
- ケバブ 4€, コーヒー2€
- ビール 1€
- ジム 20-100€
- 一晩の遊び代 10-50€
モデルケース: 年収60k 独身エンジニアの場合
項目 | 費用 |
---|---|
給料 | 額面5000€, 手取り3000€ |
家賃 | 900€ |
電気、通信費、テレビ代合計 | 100€ |
ジム | 50€ |
交通費 | 80€ |
ランチの外食費 | 150€ |
食費 | 150€ |
その他交際費、旅行費など | 500€ |
貯蓄 / 投資 | 1000€ |
仕事を見つける上で
必要なこと
- 英語力は必須
- 技術: 経験 or ポートフォリオ
- CV & Cover Letter
業界、利用技術
よく使われるサイト
情報収集
- TechCrunchなどで調達調達
- Glassdoorのレビュー
- LinkedInですぐやめた人or内部の人を探して、コンタクトを取る
履歴書&カバーレター
- 履歴書は簡潔に1-2P
- カバーレターは各社カスタマイズするだけで目立てる
- Novoresumeなど便利なツールを活用する
面接
- 電話面接(自己紹介、ポジション 15-30分)
- オンラインコーディングチャレンジ codewars 6-9級が目安?
- 課題&オンサイト
- 最終面接
日本からの就職活動
- 半分ぐらいの日本人は日本で行ってから移住
- スタートアップなので渡航費は基本期待できない
厳しい現実
ドイツ語
- 意外と「ドイツ語オンリー」な状況(病院、役所)
- 超ローカル情報はドイツ語のみなことが多い
- 1,2年ならドイツ語をやらないと割り切るのもアリかも
住宅難
- 高騰する家賃
- 良い物件を見つけるまで時間がかかる
- 最初はairbnbで短期で借りて、期待せずじっくり探すとかが良いのでは
6ヶ月の試用期間
スタートアップでは結構簡単に切られる
不安定なスタートアップ
- あっさりと行われるリストラ
- 1年働けば、半年の失業保険がでる
- 遅い、つながらないネット(地下鉄、)
- キャッシュ文化(カード使えない場所も多い)
- 書面重視の文化(郵送で問い合わせしないといけないとか)
- プライバシー重視(GAFAはあまり好まれておらず、Facebookでもなかなかつながらない)
寒くて暗い冬
- 短い日照時間
- 冬季うつ(ビタミンとったり、対処方法はある)
東京とベルリンの必須
- 色々な国の文化に触れられる、多様性
- 働く時間が減った: ワークライフバランス
- 一方で、緩いと感じる人も
- 気軽に旅行ができる
- LCCで数千円で週末旅行できる
自己紹介
- 佐藤有希(@yuki_sat)
- 2012年にベルリンへ
- エンジニアではなく、フリーランスとして、スタートアップの取材をしてた
- 2018年にキャリアチェンジ
- Ironhackを卒業して、ブロックチェーンのLiskのバックエンドエンジニア
Q&A
- Q. 大学が無償というのを聞いたのですが、ベルリンのIT企業で働きながらベルリンの大学(コンピューターサイエンスなど)に無償で通う人はどのくらいいますか?
- A. 普通の学生は多いが、働きながら通う人は聞いたことない。
- Q. 就労ビザの取得において、仕事内容と自分の持つ学位の関連性はどれくらい影響してきますか?修士or学士の違い、分野が異なる場合 の影響が知りたいです
- A. ブルーカードは多少関係することもあるが、学士があれば文系でも就労ビザはとれる
- Q. 例えばNZではエンジニアとしての実務経験があっても、コンピュータサイエンスまたはそれに近い学士が就職に必要だったりしますが、ドイツの場合は?
- A. 2問目と同じ