「アフターデジタル」を読んだ
目的、モチベーション
そんなに明確に目的がある理由ではなく、最新の中国の事例やサービスの考え方を知りたかったため。
また、周囲に読んでいる人がいて、オススメしていた。
全体の感想
中国の事例が多く紹介されていて、「アフターデジタル」の概念を少しずつ理解できた。
データやAIが前提となっていて、技術的には本当に差がこんなにもあるんだなと感じた。
決済サービスはデータ収集や支払いのインフラとなっていて、それをベースに開発されているサービスも多く、日本の決済サービスもまだまだ序盤でこれからの展開がどうなるか楽しみになった。
目次
メモ
印象に残っている箇所をまとめました。
第1章 知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質
1-5 デジタル中国の本質 データが市民の行動を変え、社会を変える
DiDiではジャイロセンサーとGPSで運転手の運転マナーを評価している。
第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス~必要な視点転換~
2-1 ビフォアデジタルとアフターデジタル
オンラインを中心に展開する前提で、リアル店舗は信頼を獲得したりする手段にすぎない。
2-2 OMO:リアルとデジタルを分ける時代の終焉
OMOの発生条件
リアルはユーザインターフェイスの一つにすぎないから、オンラインとオフラインを区別するのはナンセンス。
2-3 ECはやがてなくなっていく
フーマーはアリババのデータを元に出店を決めてる。結婚した若者の多い地域に出店するなど。データが豊富で正確に予想できるため、黒字になる前提で出店している。
2-4 転覆され続ける既存業態
飲食店は、デリバリーサービスがある前提で設計されたスタンド型の店舗が増えてきている。回転数や座席数に依存せず客の数を増やしたり、味に注力できたり、狭い土地に出店できるように前提が変わる。
第3章 アフターデジタル事例による思考訓練
3-1 GDPR vs 中国データ共産主義 〜データの取り扱いをめぐる議論〜
一部の学校ではカメラを設置してAIで表情から態度を評価する。常に見張られているようで気持ち悪くも感じるが、教師の主観や把握しきれていないところも平等に評価できる。また、表情から理解の度合いを把握して、授業のペースをコントロールできる。
3-2 「レアな接点」に価値がある時代
無人レジというと、無人になってコストが減るのが主な目的と思われがちだが、コスト削減は副次的なもので本当に取りたいのは、購入する際の行動のデータ。