「NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生」を読んだ
NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)
- 作者: ビル・キルデイ,大熊希美
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/11/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感想
- 私がやりたいのは、「ソフトウエアで今までできなかったようなことを実現して、生活を豊かにすること」なのだと再確認できた。
- GoogleMapの前身である、スタートアップの創業からGoogleMapの最近までの流れの話がわかり、面白かった。
- そもそも、GoogleMapが買収されてからスタートしてたことすら知らなかった。
- Googleはやはり大大大企業なのだと思った。
- 良い意味では、世界を変えるビジョンのデカさや影響力が桁違いだなと思った。
- 悪い意味では、承認プロセスや社内政治が煩わしく感じた。
- 他の創業系の本よりも、技術的な話も気持ち多めな気がして面白かった。
- スタートアップや、web系企業の創業の話が好きな人にはオススメ。
気になった箇所
キーホール社の創業
- 最初はmapではなくGoogleEarthのような製品で技術的には優れていたが、収益性が悪くクローズされかけていた。
- 最初は想定する顧客先がなかった。
- 結果、事業単位で独立することになった。
困難な資金繰り
- ドットコムバブルが弾けて、資金調達が困難な時期だった。
- 売上は法人向けのサブスクリプションでの収益のみだった。
- ギリギリのときは、家族から資金調達するレベルで、全社員の給与も下げて、残り3ヶ月まで延命した
- CNNと契約して、イラク戦争の解説に使用されたことがきっかけで爆発的なトラフィックが来て生き延びることができた。
- 米軍にも使用されて、イラクでの戦略を立てるのにも用いられて活躍した。
- 政府との取引もできて、資金繰り的には安泰になった。
- KMLが作られる。
Googleに買収された
- 時期的にはGoogleが上場前後で話が進んだ。
- 当時Googleは地図に関する事業を一切していなかった。
- 買収時もメンバー全員を含めて入社できた。
- ページやセルゲイのアドバイスのスケールのデカさや、資金的にもスケールのデカいことができるようになっていく
- ページとセルゲイがMTGで、衛星が地球の画像を撮るのに必要な時間や画像の容量をその場で計算してビジネス的な意思決定をしたのが、印象に残った。
GoogleMapリリース後
- 当時はデプロイを毎時間してた模様
- 社内政治がありギスギスしながらも、競合の登場などで社内一致で協力できるようになっていく。
- 画像の利用料金が法外な額で請求されるようになってきて、自社で地図データを作るように切り替えていく。
- 自動運転や最高のユーザ体験を提供するには、最新の情報が即時に反映されないといけないため、それを実現するためでもある。
- webサイトのクローリングしたデータも参考にしながら、正確な地図情報(お店など)を更新していること。
- クローリングしているのは、こういう面にも適用できるのかと思い、改めてデータ持ってる企業は強いと思った。
- 他のGoogle製品の適用例とか知りたい。
新たな起業
- Nianticを創業
- Pokemon Goとかを手がけてる会社。
- NianticのCEOがGoogleMapの創業者が同じなのは知らなかった。
- 最初はGoogleの社内ベンチャーだったが、CFOが着任してから経済性を求められるようになり、独立することに
NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)
- 作者: ビル・キルデイ,大熊希美
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/11/10
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